利己的な遺伝子

不滅の遺伝子。著者は自分のことを生粋のダーウィニストだと言う。ただしダーウィンの考え方を180度ひっくり返した。自然淘汰は生物の個体レベルで行われているのではなく遺伝子レベルで行われている。それも利己的に。個体レベルで見れば利他的な行動パターンも、それらを構成する遺伝子レベルで見れば「自分の自己複製子を増やす」と言う利己的な目的を果たすためだと考えると全て説明がつく。利己的な遺伝子の前と後でコペルニクス的な発想の転換があった。家出る前と後で世界は大きく変わったのではないか?と思う。